自分の車に最適なコーティングは何か?
たくさんのコーティング剤が溢れる中で、何を選べばよいかわからなくなると思います。
実際のところ、最適なコーティング剤は「車種と管理方法」×「コーティング剤の特性」に加え、予算やコーティングに期待したい効果など、たくさんの要素を踏まえて選ぶ必要があります。 車のコーティング剤を選ぶ上での注意点や、自分に合った最適なボディコーティング剤の選び方、おすすめのコーティング剤をご案内します。
最適なコーティング剤の選び方
駐車環境と車の特徴
車種やボディー色、車の形状、メーカーやボディパネルに使われる素材などでもおすすめのコーティングは違ってきます。特に駐車環境はコーティング剤選びにおいて重視したいポイントです。
駐車環境はコーティング選びのとても重要な要素
車庫保管や地下駐車場であれば、雨染みや紫外線ダメージを気にしてコーティングを選ぶ必要はないので、この駐車環境でコーティング剤選びが制限されることはありません。
青空駐車の車は、イオンデポジットやウォータースポットのダメージを軽減できる「ハイブリッドガラスコーティング」や「セラミックコーティング」が適しています。
沿線道路沿いや線路沿い、近くに鉄工所などがある場合は、鉄粉がボディに多く付着します。
駐車場の隣が田畑だったり未整地の場合は、砂埃が多く舞うので車に汚れが堆積したり、コーティング被膜の劣化が早まったりしやすいので、あまりにも駐車場所の条件が悪い場合は、カーポートを設置したり、ボディコーティングとボディカバーを併用するのも塗装保護と美観維持の両方の観点で効果的です。
ボディカバー保管をする場合は、膜厚が高くキズの入りにくい最高硬度9H(モース硬度8)のコーティング「セラミックコーティング」がおすすめです。
黒い車、白い車、ボディ色もコーティング選びの判断基準
黒い車(濃色車)でも白い車(淡色車)でも、車のカラーでキズの付きやすさが変わることはありませんが、キズは黒い車の方が目立ちます。
メタリックの入っていないソリッドブラック(単色)であればさらに目立つので傷の入りにくい高硬度のコーティング剤「セラミックコーティング」がおすすめです。
黒い車で、駐車環境が青空駐車(屋根無し保管)の場合は、高温時のイオンデポジットやウォータースポットが白い車に比べて発生しやすい(高温になりミネラル分の塗装への結合が起こり易い)ので「セラミックコーティング」や「ハイブリッドガラスコーティング」が適しています。
白い車やシルバーなどの淡色車であれば、駐車環境が青空駐車(屋根無し保管)であっても、濃色車に比べるとウォータースポットの発生は少ないので、コーティング剤の選択肢が極端に狭まることはありません。
月に1回ほどの定期的な洗車を行えるなら、防汚性と耐久性の高い「疎水性ガラスコーティング」も使用可能です。
車のメーカーごとの塗装品質の違い
車の塗装に使用される塗料の性能に大きな差はありませんが、各自動車メーカーごとに塗装工程に違いが見られ、塗装の仕上がり品質のクオリティに差があります。 また、同じメーカーでも車種によって特別な塗装工程を設けているモデルもあるので一概ではありません。 国産車では、レクサス、トヨタは塗装品質が高く、レクサス・トヨタ・日産からは常温復元性のある耐スクラッチ性クリア塗装が一部のモデルのボディ色に採用されています。 ホンダ車は塗装の硬度(密度)が低く、塗装が柔らかい傾向があります。 輸入車では欧州車(特にMercedes・Benz、BMWなどのドイツ車)は、製造国で品質の違いはありますが塗装硬度が高く国産車と比較してキズも入りにくい塗料(塗装)です。 キズの入りやすい塗装で濃色車の場合、高硬度のコーティングを選択するのがおすすめです。 また、現時点で出回っているプロ用コーティング剤は、塗装との密着性、追従性はどれも優れているものなので、コーティング剤と塗装の相性は特に考慮する必要はありません。 車の形、ボディパネルに使われている素材も考慮する
ほしい性能に特化したコーティングを選ぶ
■ 他の性能は二の次で、耐久性と防汚性能に優れたコーティングを費用を抑えて特にイオンデポジットやウォータースポットを防ぎたいのであれば「ガラスコーティング/Diamond Coat」がおすすめです。
■ イオンデポジットやウォータースポットを防ぎつつ優れた防汚性能も欲しい、耐久性や美観維持性能など全ての性能にバランスの取れたコーティングを施工したい場合は、「ガラスコーティング/Diamond Coatプレミアム」、又は 「セラミックコーティング/CERAMICv2」がおすすめです。
■ 特に艶感や光沢を重視したコーティング施工をしたい方や、ワックスのような重厚な仕上がりをお求めの方は、「セラミックコーティング/セラミックウルトラ」がおすすめです。
■ 優れた耐スリ性と防汚性、長期間の耐久性、艶と光沢に優れた高硬度のコーティングを施工したいのであれば「セラミックコーティング/ ヒールプラス」がおすすめです。
「保証期間が長い」と「キレイな状態が長持ち」は同じではない
一般的にコーティングの耐久性とは、被膜がどれくらい長持ちするかの尺度でコーティングの塗装保護性能を指します。一方で、車を美しく保つ性能を美観維持性能といいます。 この塗装保護性能と美観維持性能は同じ意味として混同してしまいがちですが全く違う要素です。
ポリマーコーティング・・・・・・・約半年
フッ素コーティング・・・・・・・・約2年
ガラスコーティング・・・・・・・3~5年
セラミックコーティング・・・・・5~7年
長期間の耐久性(耐用年数)はとても魅力的ですが、美観維持性能を左右する車の環境や維持の仕方、車種やボディカラーなどを踏まえて、コーティング剤を選びましょう。